会員からのメッセージ

 私が東京日本橋東ロータリークラブに入会しようと思ったのは、実は私の二女が以前(2003年から4年にかけて)、当クラブのサポートにより青少年交換留学生としてアメリカに留学したことがあったからです。
 当時二女は高校2年生。ロータリーの交換留学制度は、さすがによくできていて、留学に行く1年前から日本でみっちりと留学のための準備がなされます。“奉仕”を基調としたロータリーの精神を学び、「自分たちは“小さな親善大使”として日本を背負って海外に派遣されるのだ」との意識が、様々なイベントや体験を通じて育まれます。
 二女もこの教育を受け、“小さな親善大使”という誇りを持って留学に行きました。留学先は、アメリカ・ミシガン州のホランドという田舎町。ミシガン湖に面した、オランダ移民が築いた町で、初夏にはチューリップが一面に咲き、チューリップ祭が催されます。二女は、ホームステイ先にも恵まれ、雄大な自然と敬虔なプロテスタント派キリスト教社会という環境の中で、のびのびとした留学生活を過ごしてきました。1年後に帰国してきた彼女に強く感じたのは、本当に心が豊かになってきたということでした。感受性の豊かな年頃の娘にとって、周りの人達の暖かい気持ちが本当に心にしみわたったものと思われ、受験生活に追われる日本では絶対に味わえない貴重な経験でした。そこで出会った人達の中には、海外から同じく交換留学で来ている子供達もいて、今でもインターネットを通じて、そのときの友達とグローバルな付き合いが続いています。
 このように、二女は本当に実りある留学生活を送ってきたわけですが、これもすべてロータリーのお蔭です。
少し前置きが長くなりましたが、私は、このような二女の留学経験を通じて、ロータリーを知ることとなりました。そして、このような素晴らしい留学制度を持つロータリークラブに、機会があれば入会してみようと思うようになりました。私は、弁護士を業としており、多業種の方々と親しいお付き合いをすることができるという点にも、ロータリーに魅力を感じていました。留学に行く前には、私たち夫婦も日本橋東ロータリーの例会にも出席させていただき、当クラブの暖かい雰囲気にも触れさせていただきました。そして、入るならこの「日本橋東」にしようと決めていたのです。
 そして、その数年後、以前二女のお世話をしていただいた山本さん、八代さんに紹介者となっていただいて、私自身が当クラブに入会することになったのです。
 当クラブに入会して、改めて当クラブの暖かい雰囲気に接し、このクラブに入会して本当によかったと思っています。私は趣味として男声合唱をやっていますが、当クラブのコーラス隊の指導者という“居場所”も与えてもらっています。入会してさらに分かったことは、ロータリーは、前記交換留学制度のほかにも、米山奨学基金を始めとする様々な奉仕活動をしており、地域や社会に深く貢献する活動を世界規模で行っているということです。最近では、東日本大震災による被災地の復興のために、我々にできることはないかとの観点から、被災地のロータリークラブと連携して、支援活動を始めています。
 私としては、これからも当クラブのメンバーの方々と益々深いお付き合いをさせていただくとともに、ロータリーの活動を通して、社会に対して何らかの貢献ができればよいと考えています。

■東京日本橋東ロータリークラブ 会員 三木 祥史